高等遊民を目指すブログ

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物産展はいい食育だったのかもしれない

TVで,昆布を研ぐことによりできる「おぼろ昆布」についてやっていた.

母親が「あんたよく〇〇(イオンモールなどショッピングセンターの名前)でこれ見てたよねえ~そんでよく買わされたわ」

と言った.記憶がない.

母親は続いて言った.「よく物産展で職人さんのデモがあって,それでいろんなものを食べていたんだよ.サーターアンダギーとか広島風お好み焼きとか」

 

ちょっとわかってきたような気がするが,ここでピンときた.

「スーパーの物産展って結構意味があったんだなあ」と.

 

 

私は小さい時から色々なものを食べてきたが,未知なる郷土食との出会いはどこからなんだろうと考えてみた.

お土産や日常での頂きもの,外食先はわかる.

そこで今回の「スーパーでの物産展」は印象深くはないが,日常生活に溶け込みすぎていて気づけなかった.

スーパーの物産展では目の前で作られるデモ演出がある.小さい子供なら興味は示さないわけがない.そうだ,物産展でサーターアンダギー揚げてたなあ...

私は沖縄に初めて行ったのは3年前だ.しかしサーターアンダギーは小さなころから知っているし食べていた.

そう思うと小さなころから様々な郷土食に触れたのは,結構幸福なことなのかもしれない.サーターアンダギー初めて食べたのが3年前だったら,ちょっと悔しい(笑)

身近なスーパーから郷土を知り,好きになってい行く,スーパーの物産展は人生を豊かにする良い食育なのではないだろうか.

そういえば先日の学会で,教育大学の先生が,小さな子や初学者には「身近なものから遠くのものへ」と,学びの対象を広げていくと言っていたな.スーパーの物産展も,身近な食育の体験として機能していたのではないかと思うと頷ける.

 

物産展ってわざわざ配送・交通費かけて遠いところからやってきて,地元をPRする大切な場だったんだなあ.声張り上げてデモやっていたおっちゃんいたなあ…とか思い起こされる.今でもあるけどさ…ちょっと重みが違うよね.

今では当たり前にネットでお取り寄せができるけど,ネットなんてなかった平成一桁時代(括り方が適切かはわからん)に生まれ育ち,当時のスーパーの物産展を見直し,感謝したのでした.

 

物産展はいい食育だった.ありがとう.